
優待バリュー株って何だろう??
と思ったのでとりあえず購入して読んでみました。

著者のみきまるさんについて

みきまるさんは楽天ブログで「みきまるの優待バリュー株日誌」というブログを開設されています。バリュー株に関する知識と投資に関する本の知識はすごいです。私のポートフォリオもみきまるさんの影響を受けています。
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みきまるさんのTwitterもフォロー必須です。 みきまるファンド@mikimarufund
本書の要点
本書ではインデックス投資を効率的かつ確実に上回る投資法を3つ説明されています。
1.優待バリュー株投資
2.小型株効果
3.モメンタム投資
この3つを実行すればインデックス投資よりも高いパフォーマンスをあげることができます。また本書では株を売却するタイミングについても詳しく開設されています。
優待バリュー株投資とは
優待バリュー株とはみきまるさんのつくった造語です。株主優待と配当を合わせた総合利回りが4%以上でありミックス係数が11.25未満の銘柄のことを優待バリュー株といいます。
ミックス係数とは
ミックス係数とはPER × PBRで算出される指標です。ミックス係数はベンジャミン・グレアムが提唱した指標でこの指標が22.5を超える銘柄は割高なので買うべきではないと推奨されています。
みきまるさんはこのミックス係数をさらに厳しくし適用しミックス係数11.5未満の銘柄を厳選してポートフォリオに組み込んでいます。
PERとは
PERとは現在の株価と純利益との相関を表した指標です。PERが高い銘柄は利益が少ない割に株価が割高であるということができます。PERが低い銘柄は利益が多い割に株価が割安であるということができます。
PERは「現在の株価」÷「一株あたりの純利益=EPS」で計算されます。例えば
株価が2000円で
純利益が 1000万円、
発行済み株式数が10万株
の会社の場合、EPSは1000万÷10万株=100円ということになります。
つまりPERは2000円÷100円で20倍になります。
日本の上場企業のPERの平均は15倍と言われるのでPERが20倍のこの株は割高と言えます。
PBRとは
PBRは現在の株価と会社の資産価値との関係を示す指標です。会社が保有する資産に対し株価が割高が割安かを判断する指標として使われます。
PBRは「現在の株価」÷「一株あたりの純資産=BPS」で計算されます。「時価総額」÷「純資産」でも同じように計算されます。
PBRは理論上1倍以上となるので1倍より低い会社は株価が割安であるか、なにかしら問題を抱えている会社であると言えます。
バリュー株とは
バリュー株とは現時点の株価が本来の企業価値よりも割安に見積もられている株のことを言います。投資家の注目度が低い不人気株であることが多いです。PBRが1倍を下回っている企業も多く下値が限定的になっています。
グローズ株とは
グロース株とは企業の売上や利益の成長率が高く、将来的な増益を予測した株価の上昇が期待できる株のことを言います。グロース株は企業の成長を織り込んでPERが平均より高くすでに割高であることが多いです。期待通りに増収増益にならなければ高い株価を維持することができなくなる可能性があります。
コバンザメ投資とは
コバンザメ投資とは著名なブロガーやインフルエンサーのポートフォリオに追随して売買する投資のことです。自分で将来有望な個別銘柄を探し出すことは大変なので弱小投資家はコバンザメ投資している人が多いです。私もコバンザメ投資家で現在はみきまるさんと弐億貯男さんとバフェット太郎さんをコバンザメしています。
小型株効果とは
小型株とはここでは時価総額300億以下のことをいいます。小型株が大型株よりも利益をあげやすい理由は3つあります。
1.買い手の多くが個人投資家であること
2.まだ会社が成長段階であり伸びしろがあること
3.単一の事業を営んでいて業績の進捗を把握しやすい
バリュー株に投資する投資家ならば小型株を積極的に狙った方がパフォーマンはよくなるでしょう。
モメンタム効果とは
モメンタムとは勢いという意味で株価が上昇傾向にある株は上昇を続け、下降傾向にある株は下降を続けるといった法則です。4つの投資法(モメンタム投資、バリュー株投資、グロース株投資、インデックス投資)を比較するともっとも高いパフォーマンスを出した投資法です。
モメンタム投資の売却のタイミングはサポートラインを割り込んだ時か最高値から10%下がった時などです。
最適な売り時は?
損は切り、利益は放置する
株を売却するタイミングは二つあり利益を確定する時と損を切る時です。株の上級者でも勝率は5割くらいと言われていますので、資産を増やすためには勝つときに大きく買って負けは最小に減らす必要があります。利益が出ている銘柄は放置し、損失が出ている銘柄は素早く損切りすることが大切です!!

ポートフォリオが塩漬け株で真っ赤っかなんてダメ、絶対!!
利益を確定するタイミング
利益が出て放置している銘柄もいつかは売却して利益を確定させなければいけません。利益を確定させるタイミングは二つあります。一つは上昇のモメンタムが失われ最高値から10%下落したときです。二つ目は2回目の株価の急落が起きたときです。
利益を確定するときは割高かどうかではなくチャートを見てテクニカルな要素で判断します。
迷ったときは半分売る
テクニカルな要素で売却するかどうか迷ったときは半分だけ売却しましょう。1単元しかない場合は半分売却ができないので2単元以上持った方がいいでしょう。
常に次の投資先を探しておく
常に次の投資先を確保していれば、売却だけでなく持ち替えという選択肢も出てきます。手持ち株だけでなく注目している株をポートフォリオに入れて監視しておけば利益確定がやりやすくなります。
まとめ
この本を読んで私は以下のことを実行します。これからの投資成績が改善しますように。
- グロース株よりバリュー株に投資する
- PERとPBRをしっかり見る
- 小型株に投資する
- モメンタム効果を利用する
- 損切りをする
- 半分ずつ利確する
- 常に次の投資先を確保しておく
コメント
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